第十七話 初体験 *後編

飛行機が離陸して安定飛行になると私達は飲み放題のビールを頼み、とにかく飲んでから寝てやろうと考えたのだが韓国のおばちゃんたちが荷物をゴソゴソしだしたと思うと中から大量のキムチを出してきて一緒に来た人達に回しだした。機内はキムチ臭満開!でも大韓航空機やから皆平気や、そこらじゅうでキムチを食べだした。おばちゃんはビールを飲んでる私達にも食べろと回してきた。「サンキュー」とええアテができたと思い頂いた。やっぱり本場のキムチだけにおいしい、またまたビールがすすむ。機内はおばちゃんの大きな声とキムチ臭と韓国民謡で宴会場さながらになっていったのであった。「こら寝られへんな」といいながら飲んでいたがそのうち眠気がでてきたので寝始めるとおばちゃん達もお開きになり寝始めた。目が覚めるとまだまだキムチ臭満開の機内で韓国の人たちが荷物の整理をし始めた。もうすぐしたら着陸やねんなと窓のシェードを開けると外は明るい。時計を見て確認するとまた、緊張し始めてきた。おもわずポケットからガイドブックを取り出してイミグレーションのシュミレーションをおさらいした。そうしてガイドブックに載っている入国審査書の書き方をみながら記入をし、「ジャパン」 「サイトシーイング」 「トゥーウイークス」 「ワシントンスクエアーパークホテル」 呪文のように何とか覚えてJFKに到着! NYですわ。映画でしか観たことがないApple City。しかし、伊丹空港とはかけ離れた大きな飛行場ではあまりNY感はあまり感じえなかった。Immigrationのサインを見ながらぞろぞろと歩いていくと警官が犬を連れて近寄ってくる。「なんやねん、イヤキチか!」というくらい警官は犬を私の足元に近ずけてきたが無視するように私は前へ進んだ。係官が搭乗者をアッチに並べコッチに並べと手際良くさばいていた。私はどの審査官がやさしそうか見まわしたが係官に向こうの列に並べと指図されそれに従った。とその時ドッと緊張感が私の肩にのってきた。ひとりの韓国のおばちゃんが審査官に何か言ってるのだが審査官が理解できないのか他の人を呼んだ。おそらく韓国系アメリカ人で通訳しに行ったみたいだ。その光景を見た瞬間私は凍ってしまった。呪文をもう一度唱えてみたが私の前のほうで審査しているのを見ていると何か違う質問をしてそうな感じでまたまた目がテンになってしまいました。「えっ、ホンマかいな!どないしよ?」どのガイドブックにもイミグレーションのシュミレーション応対はあの呪文やったのに・・・ 時間は罪や!そんな時の時間がたつのは早い。「Next!」 審査官に目で呼ばれた。「あかん頭の中が・・・」 「How you doing?」 やったと思う審査官が話しかけてきた。「ファイン」 まあこれくらいは答えた。そのあとの質問は何をどういう風に尋ねられたかはさだかでないが何とか呪文どうりでいけたのだったが 「NYでの滞在先を聞かれた時私はワシントンスクエアーパーク」と答えていた。ホテルを言い忘れてしまっていたのである。審査官は「毛布もってきたか?」と尋ねてきたので「No」「NYは寒いぞ」と笑いながらパスポートにスタンプを押し、サインして返してくれた。そのときは何を言うとおんねんくらいにしか感じなかったが後になって気付いて赤くなってしまった。「終わったあ」一気に体中に血が回った。先に終わっていた大村君のとこへ足早にむかったのである。マンハッタンへは予定通り地下鉄に乗って向かった。映画で観る地下鉄ではなくこぎれいなエクスプレスだ。こうして何とか我々は無事初めてのNYそしてマンハッタンにたどり着いた。出発前にふたりでどうしようとか心配してたことが一気に消え去りまあ何とかなるんやなあと安ど感いっぱいでホテルに到着し、初めてのNYをどう観光するかをまたまたガイドブックを見ながら計画たてていくのであった。時はXmasシーズンが始まろうとするきれいなネオンや看板でかざられたストリートそして、映画で観たマンホールから湧き上がる蒸気、ブロードウェイを走るイエローキャブ、ああニューヨーク!!

投稿者: 大阪レゲエ百物語

DADDY-TERUKIの大阪レゲエ百物語

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