第三十三話 うだつの上がらない稼業DeeJay

現在でもさほど変わり映えはしないがレゲエDeeJayという稼業はそんなに華々としたものでない。とにかく日本に於いてはほとんど知られてなくどうしてもHipHopのラッパーの影で虐げられた稼業なんです。これは昔からほとんど変わらない。おそらく一般のメディアの中で扱う品目としてアメリカのものが優先されるのでしょう。そして、一般の人達がラッパーとDeeJayを見ても同じものと捉えるんじゃないでしょうか。それでもレゲエDeeJayにこだわる者としてはどうにかして営業先をつくらなければならないのでいろんなお店(ClubやBar)にレゲエイベントの提案をしたりプランナーみたいな人に会って話してみたりと何かとしんどいことだらけです。私の場合はあの顔の大きい(広い)画伯にその方面をほとんどまかせていましたのでその面でのしんどさはあまりなかったのですが精神的に営業が無い分しんどかったのはありました。だから普通に仕事をして週末なんかで営業をするといった片手間なやり方しかなかった。それでなかったら名前を売ってどこかの芸能プロダクションに所属する要するに「芸能人」の仲間入りです。

私はそもそもDeeJayを始めるにあたっては全くそんなことを考えてもいなかったし、レゲエDanceHallStyleを広めたい一心だけだった。いわば自分が楽しめる世界をつくりたいくらいの気持ちだけだったのでマネージメントや各方面への売り込みなんか全くをもってしてなかったし、する考えもなかったが生業としてやっていくにはやはり必要なのがその頃になって初めて痛感したものだった。当時やっぱりDeeJayをやろうとした皆が同じ悩みをもっていたと思う、そうして売れる為に東京を目指したり、リリックスを7インチにおとしてみたりと各自いろいろと努力していた。その点やはり東京なんかで営業してるほうが「楽そう」、「近道」なんじゃないかなと思い東京のDeeJay達に尋ねてみるとそうでもないらしい。実際 Clubなどの数も多く営業しやすいかもしれないがDeeJayの絶対数もそれ以上に多いということだ。DeeJayがまだ数人しかいない時代は数少ない営業でも確実にお声がかかって仕事になるのだがレゲエがどんどん熱くなるにつれ雨後の竹の子のごとく現れたDeeJay連中とシェアせざるを得ない訳です。彼らのほとんどがノーギャラときてるから使う側にとっても都合が良いのです。使う側としてはそもそもDeeJayを把握してることもなくお店やイベントの「賑やかし」としての使用法やったのです。そんな環境でDeeJayが育っていく道はなかったのでした。芸能界なんかでもやはりレゲエに関しては興味はあるがリスクが高いというイメージが蔓延ってるんでしょうね。私が知ってる限り何度かの波がレゲエを持ち上げた時期があったけど、どうみても天井がみえてたからなあ。

結局、私はDeeJayという稼業は「生き方の中での弁士」じゃないかなというところへ行きついたのでした。それは世の中のリアルの紹介、つまり世情・矛盾・疑惑などなど勿論、恋愛や回顧でもいいから聴衆にむかって発する弁士という結論に至ったのでした。これはレゲエにとっても原点だといえるのです。もともと音楽という物自体そうであったと思う。ただ、時代と環境とお金が変えていったのだと私は解釈してます。

今現在、日本のなかでも特に政治や世情に皆さん色んな感情を持ってると思うし思わないといけないと思う。TVなんかのメディアが発していることに頷いてるだけでは一向に世の中変えれないしいつまでも権力者の思うがままに動いてしまいます。いつかDeeJayが世間を揺らす時代が来ると信じて生きてる今日この頃です。

わたしの好きな漫才さんで人生幸朗がいわゆる「ぼやき漫才」というのを昭和時代にやっておられた。「皆さん知ってはりまっか? 研ナオコのカモメはカモメいう歌、当たり前やろう何ぬかしとんねん!!そんなもん言われいでもわかっとるわい!そんな事、楽団使うて大層に言うな!!馬鹿者」

こんなリリックスやってみたいですわホンマ!・・・

投稿者: 大阪レゲエ百物語

DADDY-TERUKIの大阪レゲエ百物語

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